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認知症について

こんにちは、ヘルパーステーション カルムです。
 
認知症についての外部研修会に参加して深く考える機会があったので内容を少し紹介したいと思います。
 
突然ですが「自身は認知症にならないと思うか」と聞かれたら、みなさんの答えはいかがでしょう。
研修で講師からそんな質問があり、私は内心「(認知症に)なる前に自分は病気で死ぬだろうな」と感じていました。
 
講師からの答えはこうでした「生きている内はいつか全員なります」。
 
現時点で認知症を根本的に治す薬はありません。
(薬物療法においては、まだ正常な状態で残っている神経細胞にはたらきかけて症状を改善させる薬が使用されます。)
 
例えるなら認知症の方の頭の中には消しゴムがあって、病気のせいで自身の意思とは関係なく記憶を消されてしまいます。
その時、目の前で起こっていること、その時感じたことが本人にとって初めてのことになります。
実際は食事が済んでいても本人にとっては食べた記憶がない=食べていないということになり、その想いを否定されれば「悲しい」あるいは「怒り」という感情へ移っていきます。
 
介護する側は、認知症の方が感情的になってしまう様子に目が行きがちで、問題行動と捉えてしまいがちです。
大事なのは、感情的になってしまう根本にある理由に気付けるかということです。
それには認知症という病気の理解は勿論のこと、本人の性格やこれまでの生活歴を知ることが大変重要になります。
特に生活歴の把握は、本人に根付いている想いに沿った介護を行う上で必要不可欠になります。
 
今回はここまで。
 
次回の更新でも認知症について書いていけたらと思います。読んで下さりありがとうございました。

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